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7.(3)伝えておきたいことの整理

2020.04.12 終活

Ⅲ打ち合わせ

打ち合わせを行っていく際に、遺族や親族みんなの意見を聞きながら打ち合わせをしていきたい気持ちはあると思いますが、みんなから意見を聞いて一つにお葬式の形を決めていくのは難しい話です。

ですので、故人のお葬式をどのようにするのか決定する方を代表して決めるようにしましょう。それがいわゆる喪主と言われます。

一般的に、喪主になる方は、故人の配偶者や長男の方がなる場合が多いです。

また、お葬式には葬儀社に対し支払う代金が発生します。その代金を支払う方を施主と言います。

一般葬では、喪主と施主が同一人物であることがほとんどですが、社葬や団体葬などでは、喪主が遺族で、施主は会社の社長だったりするケースもあります。

喪主が決まると、打ち合わせを進めていくようになりますが、やはり故人とどのような形で、お別れをするのか、故人の魂をどのように弔うのかを決める必要があると思います。

最近では、故人とのお別れだけをするということで、お別れ会のみをおこなう方もいますが、故人の魂を弔ってからお別れをするという考えは今なお残っています。 そこで、弔い方として、故人が何を信仰していたのか、または送る方がどのように信仰しているのかで、葬儀の形が決まってきます。

今なお日本の葬儀といえば、仏教での葬儀が多いようです。そこで、仏教の教えに則り葬儀を行うと決まれば、仏教の弔いの仕方や準備となるわけです。

注意しないといけないのは、弔い方は何を信仰していたかで、考え方も祭り方も全く違います。また、たとえ仏教といえど宗旨で考え方が全く違う場合もあります。ですので自分の信仰宗教の考え方や、祭り方を強要しないことです。

故人にとってどのような形が一番いいのか考えて決定するようにしましょう。

ここからは、仏教で葬儀を進めると仮定して、ひとつの流れを紹介したいと思います。

仏教で、故人を弔い故人とお別れをするとなれば、まずは導師を決定しないといけません。ようするに葬儀の供養を誰に頼むかになっていきます。

もちろん故人がどこかの寺院の檀家になっており、菩提寺があるのであれば、その寺院に連絡するようにします。全く付き合いがないのであれば、葬儀社に紹介してもらうこともできます。

最近では、随分ながれも変わりましたし、地方によっても流れが違いますので、その地やその寺院の考え方をしっかり確認しながらが良いとは思います。

以前の流れを紹介させていただくのであれば、まずは菩提寺に連絡をし、枕経に来てもらうようにします。真夜中だろうがよいという寺院もあれば、翌朝が良いという場合もあります。枕経にさえ来ない寺院もありますので、お尋ねが必要です。

枕経に来ていただき、枕経を読経していただいたら、喪主と寺院と葬儀社で、葬儀の日程と会場を決定します。日程では、遺族や親族の意見も聞いた方が良い場合もあります。しかし、遺族や親族の都合ばかりで日程を決めてしまいその日程に導師が来れなかったらどうしようもありません。

そこで、ある程度の希望を導師に提案し、導師がその日程で都合があえばその日程で決定で良いと思います。会場に関しては、どのくらいの広さがあれば良いのかわからないことが多いですが、故人の付き合いがどの程度合ったのか、またどの程度知らせるのかを考えるとともに、遺族・親族の知り合いやお付き合いがある方に、どの程度連絡するのかを決め、そこからどのくらいの方が来られるのかをあくまで想像になる事はやもえないですが一通り予測をたて会場の広さを決定します。

最近では、近所の方には知らせない。遺族や親族の知り合いなどには伝えない、または伝えても内々でしますのでと、会葬を拒否し、密葬や家族葬でするという方も多く、そのような方は、遺族や親族の人数を数え何人いるかで会場を決定して良いと思います。

喪主を誰にし、どのような形で弔い、導師は誰に頼み、日程をいつにし、会場を決めれば、あとは葬儀の際に利用する備品や飾りを決めるようになります。

決めていく物とすると、祭壇・祭壇花・盛り物・棺・骨壺など意外にたくさん決定をしいられるものがあります。

次に、御遺影にする写真を用意してくださいと言われます。家族は意外に悩む方がいますので事前に準備しておいたらいいと思います。次に、霊柩車・マイクロバスなどを決め、次に食事の注文も行います。

次に、会葬者に対しての、会葬礼状の作成や、会葬品・香典返しを決定します。

もちろん受付には誰が立つのかも決めないといけません。

故人の死を悼み、悲しみに耽っている時間が無いくらい葬儀社にその場での決定を強いられますので、

葬儀には何が必要で、何を決めないといけないのか事前に心構えしておくのとしておかないのとでは本当に違いますので、

事前に前知識を勉強しておいた方がいいと思います。

【続く】

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