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福岡県古賀市 家族葬 斎場想庵 ブログ 葬儀を低価格で行うには?No.4

2025.03.03 ご葬儀 終活

遺産から葬儀費用を払う

 

葬儀費用を工面する方法には、故人の遺産を利用する方法もあります。ただし、遺産を使うには、相続人全員の同意が必要です。遺産だけで葬儀費用をまかなえない場合は、親族一同で分担して葬儀費用を捻出するケースもあります。

なお、相続人が遺産から葬儀費用を支払った場合、その金額は相続税の課税対象から控除されるため、相続税の負担軽減にもつながります。国税庁のウェブサイト「No.4129 相続財産から控除できる葬式費用」によると、相続税を計算するときに遺産総額から差し引ける葬儀費用は、以下のとおりです。

<遺産総額から差し引く葬式費用>
・葬式や葬送に際し、またはこれらの前において、火葬や埋葬、納骨をするためにかかった費用
(仮葬式と本葬式を行ったときにはその両方にかかった費用が控除できます)
・遺体や遺骨の回送にかかった費用
・葬式の前後に生じた費用で通常葬式にかかせない費用(例えば、お通夜などにかかった費用がこれに当たります)
・葬式に当たりお寺などに対して読経料などのお礼をした費用
・死体の捜索または死体や遺骨の運搬にかかった費用

なお、香典返しのためにかかった費用、墓石や墓地の購入費、初七日をはじめとした法事の費用などは、控除の対象外となります。

葬儀保険を利用する

故人が葬儀保険に加入していれば、保険金を葬儀費用にあてることができます。葬儀保険とは、葬儀などの費用に備えるための保険です。契約期間中に被保険者が亡くなると、一般的に受取人に保険金が支払われますが、保険会社から葬儀会社に直接葬儀費用が支払われる保険商品もあります。
「自分に万一のことがあったときに家族に負担をかけたくない」という場合は、元気なうちに葬儀保険に加入しておくのも葬儀費用を工面するひとつの方法です。

低価格で葬儀を行う際の注意点

葬儀を低価格で行う際には、いくつか気を付ける点があります。葬儀費用を抑えることばかりを重視すると、トラブルの要因になることもあるので、以下の点に注意しましょう。

悔いの残るお見送りになることがある

低価格の葬儀にしたために故人とゆっくりお別れをする時間がとれず、悔いの残るお見送り方法になってしまうことがあります。例えば、通夜を行わない一日葬や火葬のみを行う直葬・火葬式は、二日間行う一般葬よりも故人とのお別れの時間が短くなります。
葬儀は、残された方々が気持ちを整理する場にもなるので、悔いの残らないお見送りになるように注意しましょう。

親族から反対される可能性がある

現代では葬儀の種類が多様化し、家族だけでお見送りする小規模な葬儀も広く認知されるようになりました。しかし、地域や世代によっては、二日間行う一般葬以外だと反対される可能性があります。
後々トラブルに発展しないように、葬儀の前に親族へ意向を伝えておくなどの注意が必要です。

続く

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