事前に見積もりをとっていたにもかかわらず、いざ依頼をすると、あれがないと葬儀ができないなど次々に追加費用が発生し、想定外の金額が請求されるというトラブルです。
葬儀費用は一般の人にはわかりにくいものなので、それを逆手に取って利益を得ようとする悪徳な業者も稀にいます。特に見積もりで見落としやすい項目としては、
「ドライアイスの数が必要な日数分計上されているか」
「病院から安置施設までの搬送料金は含まれているか」
「火葬場に支払う火葬料は葬儀社を通して支払ってもらえているか」
などです。
見積もりに目を通して、疑問点はきちんと確認してから依頼しましょう。
特に検討することなく病院紹介の葬儀社に依頼したところ、「高額な費用を請求された」、「思うような葬儀にならなかった」など不満が残ったというトラブルもよくあるケースです。
病院では、すぐに葬儀社を決めなくてはという焦りから、勧められるがままに契約してしまうことがあるようですが、たとえ葬儀社をまだ決めていないとしても「他の葬儀社も検討してみます」と、いったんはお断りしてもまったく問題はありません。ほとんどの葬儀社は緊急時に対応していますので、ご希望のエリアの中から一番納得できる葬儀社を選ぶようにしましょう。
葬儀社の言われるがままにしていたら、想像以上に豪華な葬儀になってしまったというトラブルです。
葬儀社のセットプランは「〇〇万円〜」となっていることがほとんどです。「〜」となっているのは祭壇や棺、位牌などの種類、そのほかのオプションサービスなどによって費用は変動するものだからです。本当に必要な追加費用であればまったく問題ありませんが、口車に乗せられて必要のないものまで追加し、後から「こんなに豪華じゃなくてもよかったのに‥」とならないよう気をつけましょう。
葬儀社のご検討は、基本的には余裕を持って事前に準備をしておくのがお勧めです。早すぎる、遅すぎるということはなく、思い立った時がタイミングです。ご自身のタイミングで葬儀社に事前相談をしてみましょう。
また、もし急遽お亡くなりになった場合などご逝去後に探す場合でも、限られた時間の中で比較検討をし、費用面・対応面で納得のいく葬儀社を選びましょう。
選ぶ時のポイントは、スタッフの対応、費用やプラン内容が明確か、支払い方法に柔軟性があるかなどです。