一昔前であれば、誰かが亡くなったらまずは枕経、そしてお通夜がありお葬式という流れが当然のように行われていました。
ですが昨今では、『直葬』『一日葬』という言葉も浸透し始め、お別れのカタチはみなさん十人十色。故人様のご遺志・ご遺族様のご意志のもとに、それぞれのカタチを選ばれるようになってきております。
先日お手伝いさせて頂いたご家族様は、故人様のご遺志により直葬でのお見送りでした。
病院からご自宅にお送りし、そのままご自宅で親戚の皆さんも集まられて賑やかに過ごされ、当日はお経をあげずに御出棺されました。
出発前、お棺の蓋をあけて『お母さんこのお菓子好きだったよね』『ばあちゃんこの花好きだったから顔の横ね』『ひいばばさみしいから、ぬいぐるみも』と、お子様からひ孫様まで、故人様を思って皆さんで色んなものを入れられました。
最後に皆さんでお棺を囲まれ、それぞれ故人様に『大好きだよ』『ありがとうね』とお声かけされお別れのお時間を過ごされて、皆さんの手でお蓋を閉じられました。
お式というカタチはとられませんでしたが、ご自宅ということもあり最後まで故人様との時間をゆっくりとられたお別れのカタチでした。
弊社ではこれからも、どんなお別れのカタチをとられるか、ご遺族様にしっかりお話をお聞きし、それぞれのご家族が望まれるカタチをお手伝いさせて頂きたいと思います。