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生前葬no.3

2024.10.04 ご葬儀 終活

納骨方法について考えておく

ご自身の死後、火葬したご遺骨をどこに納骨するかという問題も、生前葬を行う前に考えておいた方がよいことの一つです。火葬後の供養方法にはいくつか選択肢があります。

①先祖代々の墓に入る(一般墓)
家単位で承継していくお墓です。菩提寺(先祖代々お付き合いしている寺院)がある場合は、その寺院のお墓に入るのが一般的です。

②永代供養墓に入る
継承者がいなくても家族の代わりに霊園管理者が供養してくれるお墓です。一般的なお墓に比べて費用が安く、宗旨宗派を問わず受け入れてもらえるケースが多いですが、他のご遺骨とともに埋葬されるのが一般的です。(個別の埋葬も可能ですが一定期間を過ぎると合祀されます。)

③納骨堂に納骨する
ご遺骨をお墓ではなく屋内の納骨室に収蔵する施設です。永代供養を兼ねている場合が多く、管理の手間がかかりません。一般的なお墓に比べ費用も安く、また基本的には宗旨宗派を問いません。ただし他のご遺骨とともに埋葬されるのが一般的です。(個別の埋葬も可能ですが一定期間を過ぎると合祀されます。)

④自然葬にする
自然葬には、ご遺骨をパウダー状にして海にまいたり(海洋散骨)、山の木や草花の下に埋葬する方法(樹木葬)などがあります。死んだら自然に還りたいという希望をお持ちの方に選ばれており、宗旨宗派は問わず、お墓を管理する手間も省けるという特徴があります。また、海や山などの自然を利用するため施設料金がかからず最小限の費用で行うことができますが、どこにでもできるというわけではありません。

先にも少し触れましたが、先祖代々の墓に入る場合は、最低でも葬儀を一日葬や家族葬にしなければなりません。なぜなら火葬式は宗教的な儀式を省略しているため、納骨を許可してくる菩提寺は少ないからです。

このように納骨先がどこになるかによって、葬儀形式が変わってくることがあるため、生前葬を行う際は、先々のことまで考え計画的に行うことをおすすめします

まとめ

いかがだったでしょうか。
終活への関心が高まるにつれ、ご自身が生きているうちに葬儀を行う生前葬の需要も高まっています。生前葬は、直接面と向かって感謝の気持ちを伝えられるため、思い出作りや記念に行いたいと考える方も多いと思います。形式や時間にとらわれず自分の好きなように内容を決められる生前葬はメリットも多いですが、生前葬をご自身にとっても、ご家族にとってもよいものにするためには、死後の葬儀や納骨のことまで考えて開催することをおすすめします。

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