もし葬儀の受付の手配に不安がある場合は、葬儀会社の無料の事前相談を利用するのもおすすめです。
葬儀の準備は思ったよりもあわただしく進みます。決めることもたくさんあり、特に初めての葬儀はわからないことだらけだと思います。そのような場合は、ぜひ葬儀のプロである葬儀社に相談してください。
葬儀の受付係の役割は、参列者への挨拶にはじまり、芳名帳の記帳受付や香典の受け取り、返礼品のお渡し、弔電や供花の受け取りなど多岐にわたります。時間にすれば賞味1分ほどの対応になりますが、訪れた参列者が最初に面会する人が受付係になるため、遺族の代理として丁寧な所作や対応が求められます。
また開場中は、弔問客からの質問に答える案内係としての役割も果たすため、開場の1時間前には現地入りし、葬儀スケジュールや会場の配置・動線などを頭に入れて臨みましょう。
そして受付業務中は、多額の香典や参列者の個人情報が書かれた芳名帳を預かることにもなるため、その管理に気を配ることも大切です。最後は、会計係や喪主などあらかじめ指定された人に、預かった香典や芳名帳をお渡しして受付業務終了となります。
葬儀の受付をする人に特に決まりはありませんが、一般的には喪主の友人や知人、会社関係の方、ご近所の方、故人様の遠縁の親族が担うことが多いです。遠縁の親族とは、故人様の孫や、孫の配偶者、いとこなどにあたります。基本的に受付係は葬儀中もその場を離れることができないため、喪主や近親者は避け、参列者の中から適任者を数人決めて依頼します。多額の香典や個人情報の書かれた芳名帳を取り扱うことになるため、信頼のおける方に依頼するようにしましょう。
また、もし適任者が決められなかった場合は、代行サービスを利用するという方法もあります。その際は葬儀の受付の実績があり、尚且つ信頼できる業者を選びましょう。依頼する際の費用相場は1人10,000円程度です。
葬儀の受付係は、場面場面で丁寧な挨拶を心がけましょう。
まず参列者をお迎えする際には、一礼して「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。」とご挨拶します。もしその方がご親族であられた場合は「お悔やみ申し上げます」が適切です。
そして参列者が香典を差し出したら「お預かりします」と言って芳名帳への記帳を促します。その際には「恐れ入りますが、こちらへのご記帳をお願いできますでしょうか」などとお伝えしましょう。記帳が済んだら「こちらはお礼の品となりますので、お持ちください」と言いながら 返礼品をお渡しします。
また香典を辞退している葬儀の場合に、もしも香典を持参してしまった方がいらした場合は、「故人(またはご遺族)の遺志(または意向)により、香典は辞退申し上げております」と丁寧にお断りします。