葬儀同様に、法要にも事前準備が必要です。誰をお呼びするのかを決めて案内状を送ったり、返礼品の手配をしたりと、準備段階でご家族様がすべきことがたくさんありますので、準備は1ヶ月以上前から行うようにしましょう。
ここでは一周忌の事前準備について、順を追ってご説明していきます。
【一周忌の準備】
1ヶ月前までに準備しておくこと
①日時や会場の決定 ②お寺との調整 ③会食の手配 ④参列者への連絡
2週間前までに準備しておくこと
⑤返礼品の手配
前日までに準備しておくこと
⑥お布施の準備 ⑦供花や供物の準備
まず、法要の日時と会場を決めることからはじめます。
●日時の決め方
命日から満1年後が一周忌の時期ですが、ご家族様をはじめとする皆様のご都合を鑑みて、日程をずらすことも可能です。ただし日程をずらす場合は、必ず本来の日程よりも前に繰り上げるようにしましょう。後ろに繰り下げてしまうのはよくないとされています。
また僧侶の都合もあるため、日程は僧侶と一緒に決めることもあります。
●会場の決め方
会場は、ご自宅、お寺、ホテル、葬儀社のホールなどを利用することになります。どこで開催するかを決め、必要に応じて予約をしましょう。
法要では僧侶に読経をしていただく必要があるため、お寺との調整も必要です。菩提寺がある場合は菩提寺の僧侶に相談してみましょう。もし菩提寺がない場合は、葬儀の際の僧侶にお願いするのが一般的ですが、最近は僧侶を紹介してくれるサービスなども充実しているので、そちらを利用するのもよいでしょう。
一周忌法要の後は、皆様で会食の機会を設けるのが一般的です。仕出し料理や会場近くの料理店を利用する方法がありますが、どちらの場合も事前に予約をする必要があります。想定している人数と、法事での利用であることを伝えて早めに予約をしておきましょう。人数は最終的に確定したら再度連絡する流れになります。
もし会食の席を設けない場合は、食事の代わりにお弁当を用意するなどの配慮が必要です。夏の暑い時期は、お弁当の代わりに食事券や、日持ちする代わりの品物をお渡しするのもよいでしょう。
日時・会場・会食の有無が決まったら、参列者に連絡をします。身内のみの少人数であれば電話連絡でも構いませんが、大規模な法要の場合は、案内状を作成してお送りしましょう。もし会食の席を設けない場合は、案内状にもその旨を記載しておきます。
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