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福岡県古賀市 家族葬 斎場想庵 ブログ 神社とお寺の違い

2024.12.17 ご葬儀 終活

神社とお寺の違いは?参拝方法や宗派などをわかりやすく解説します。

神社とお寺はよく似ていますが、実はまったくの別物です。神社には神様がいて、お寺には仏様がいると聞いたことがあるかもしれませんが、神社とお寺の違いには宗教が関わっています。
今回は、神社とお寺の違いを参拝方法や建物の造り、宗教者の違いなどの具体例を出しながら解説していきます。
神式と仏式の葬儀の違いについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

神社とお寺の違いは宗教

日本人にとってどちらも身近な存在である神社とお寺ですが、この2つはまったくの別物で、その違いは宗教にあります。神社は神道の神を祀り、お寺は仏教の信仰の対象となる仏像や曼荼羅などを祀る宗教施設になります。ちなみに神道とは日本古来の民間信仰で、仏教は6世紀半ばごろに日本に伝わってきたブッダを開祖とする外来宗教です。

仏教の伝来以降日本では、神道と仏教をミックスさせた神仏習合思想が育まれてきましたが、明治時代に入り、政府が「神仏分離令」を発令してから、この2つの宗教を明確に区別するようになりました。

神社とお寺の参拝方法の違い

神社とお寺では参拝方法も異なります。例外もありますが、神社は「二礼・二拍手・一礼」、お寺は「一礼・合掌・一礼」が基本となっています。

また神社の建物の特徴として、入り口に建てられている「鳥居(とりい)」が挙げられます。鳥居は神の領域と俗世との境界を表しており、神社のシンボルともいえる存在です。一方で由緒あるお寺の入り口には山門(さんもん)があり、その両脇に寺の守護神として仁王像を携えていることが多いです。鳥居と山門は、鳥居が2本足で屋根がないのに対して、山門は4本足で屋根があるというように見た目の違いが明確ですので、神社とお寺を見分ける手掛かりにするとわかりやすいかもしれません。

また神社にないものとして、お寺にはお墓があることが挙げられます。すべてのお寺にお墓があるというわけではありませんが、檀家を持つお寺には寺院墓地があります。一方、神道では死を穢れと見なすため、基本的に神社にお墓を建てません。

そして神社とお寺には建築構造の違いもあります。神社には鳥居のほかに参道や手水舎、本殿があり、参道を通って鳥居をくぐり手水舎で手や口を清めてから本殿にお参りをします。一方お寺は、仏像など礼拝の対象を祀る「伽藍(がらん)」と、僧侶の住まいである「僧房(そうぼう)」に分かれており、伽藍には塔や金堂、講堂などが配置されています。

ところで、神社やお寺にお参りに行ったら、手を合わせて願い事をすると思いますが、願い事にも違いがあることをご存知でしょうか。基本的に願い事は現世の幸福を願うものですが、神社では参拝をすることで穢れを清めることができるとも考えられています。またお寺の場合は、祀られているご本尊によって死後の極楽浄土での幸福を願うのか、現世の幸福を願うのかが異なります。お寺への願い事は、現状をより良いものにしていく誓いのような意味合いが強くなるのも特徴です。

普段何気なく手を合わせていたお参りにも、神社とお寺でニュアンスの違いがあることを、ぜひ頭の片隅に入れておいてください。

続く

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