2020.04.23 すべてはここから
高校生活を終え進学校だったにもかかわらず、少々ひねくれていた私は、
受験することなく神奈川県へ就職した。トラックに乗って建設資材を運ぶ仕事だった。
18歳の田舎育ちで、運転もまともにしたことがない私はあっという間に挫折を味わった。
周りに泣きつきどうしようもないダメな男だった。姿を消すように実家に逃げてしまった。
友達に戻ったことも言えず、親とは毎日喧嘩のような日々。情けない・・・。
毎日、毎日、情けない自分。
どうにかやりなおしたい一心で、専門学校に申し込んだ。
お金を払うと入れるような学校であったため入学はできたものの、まったく勉強がわからなかった。
そこでも自分の情けなさを痛感した。
就職活動の時期が来て、就職試験も何件も落ちて行った。
どうしよう・・どうしよう・・・。と思っていた。そんなとき、学校の事務長さんから声をかけられた。
ここの会社受けてみないか?正直、その会社のことは知らない。
行き場がなかった私は、「受けます」とりあえず答えた。
面接をし、面接をし、面接をし。何回面接があるんだと思いながら面接を繰り返していると。
いつの間にか合格していた。同情されて合格にしてもらえたのだと思っていた。
その会社こそが冠婚葬祭業の会社で、冠婚葬祭業と私との出会いである。
【2へ続く】