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すべてはここから(16)ある想いの目覚め

2020.05.08 すべてはここから

成年後見制度をみんなにもっと知ってもらうためにはどうしたらいいかわからなかったが、

セミナーを開催して話し続けるしかないと思った。

成年後見制度を広める目的は2つあった、1つ目は後見制度を知ってもらい利用し少しでも支えになってくれる人を増やすこと。

2つ目は後見人になる側の人を増やすことである。

一般に成年後見には弁護士や司法書士など士業の方がなる。

いわゆる法定後見だ。

だがそれでは限界がある。

私が広めるべきことは任意後見だと思った。

一般の方が後見人になり、人が人を支えあう社会の実現を目指したのだ。

この任意後見もリスクはある。

やはり知識が全くないとできない。

後見人としての知識が必要だ。

任意後見人になってもいいという方を集めて、講習会を開き、知識の向上を図りそれから後見人になってもらう。

時間が必要である。

私は、葬儀の現場で得てきた知識や経験、お坊さんとしての立場からの考え、

成年後見制度の相談員としての知識、これらをもっと高齢者の方にお役に立てたいとそう思うようになっていった。

そんな中、世間では終活カウンセラーという言葉をよく聞くようになっていった。

私は、終活カウンセラーがどのような活動を行っているのか調べた。

すると、私もなった方がいいのではないかとすぐに思った。

これも講習会と試験が実施されていたので私も参加し、

終活カウンセラーの資格も獲った。

葬儀のお世話をしながら成年後見制度の相談員をおこなうお坊さんが終活カウンセラーになった。

この頃、私の中にある想いが湧き上がってきていた。

【17へ続く】

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