先日、お葬儀をお手伝いさせていただいた際の出来事です。
お祖母様が亡くなられ、遠方より駆けつけられたお孫様がいらっしゃいました。
お湯灌に立ち会われ、綺麗になられていく故人様を見守りながら、「おばあちゃんが静かなのが不思議だね」と涙を拭われていましたが、
お湯灌も進みラストメイクが終ると、微笑まれている故人様を見てとても喜ばれ、そのお顔に触れながら、しばらくのあいだ涙をためて笑顔で話しかけられておられました。
会場を出られる際、お孫様に「可愛らしいお祖母様ですね」と声をおかけすると、
「はい、自慢のおばあちゃんです!」と、とても嬉しそうな笑顔が返ってきました。
その一言とその笑顔で、お二人の関係や故人様のお人柄が垣間見えた気がしました。
「私の自慢です」
残された家族にそう言ってもらえる人生は、とても素敵だと思いました。
故人様にとって、きっと一番嬉しいお別れの言葉だろうと、私は思います。