2024.09.21 終活
永代供養の墓には以下の4種類があります。
単独墓とは⼀般的な墓と同じように個⼈ごと、または家族ごとに墓⽯を建てて納⾻します。永代供養の期間中は、単独で遺⾻を管理・供養してもらえます。
永代供養の期限が過ぎたら、遺⾻は単独墓から合祀墓に移されて他の⽅と⼀緒に供養されるのが特徴です。相場は400,000円〜になります。
集合墓とはシンボルとなる墓⽯が1つあり、その中に個別の納⾻スペースがある墓です。単独墓を⼾建て住宅に例えると、集合墓はマンションに例えられます。
こちらも永代供養の期限が過ぎたら、遺⾻は合祀墓に移されます。相場は300,000円〜になります。
合祀墓の⾒た⽬は集合墓とほぼ同じです。
集合墓と違い個別に納⾻するスペースがないのが特徴で、先に紹介した2つの墓よりも安い費⽤で永代供養できます。ただ他の⽅と⼀緒に遺⾻が納⾻されるので供養はまとめて⾏われます。
また遺⾻を合祀墓に⼊れてしまったら、取り出せないのでご注意ください。相場は100,000円〜になります。
納⾻堂は建物の中、寺院内にあることが多く単独または2〜5名の遺⾻が収まる納⾻スペースが設けられています。
元々は墓を建てるまで寺院内で遺⾻を預かるスペースとして設けられていた納⾻堂でしたが、近年は永代供養墓の1つとして利⽤されています。納⾻堂は屋内にあるため、天候関係なく墓参りができるほか、外にある墓よりも遺⾻を綺麗な状態で管理できるのが特徴です。
館内の閉開時間が決まっている場合が多く、墓参りの時間帯が決まっています。
先ほど紹介した3つの墓も寺院や市町村、公益財団法⼈が運営管理している場合、墓参りの時間帯が決まっていることが多いので契約前に確認しておきましょう。
相場は100,000円〜1,000,000円と幅広く、1名ごとに⽀払うパターンからまとめて⽀払うパターンまで様々です。
残念ながら永代供養は、永久に供養してもらえるわけではありません。
合祀墓以外を選択した場合、遺⾻は家族単位もしくは親戚単位で供養されますが、それは期限付きです。期限は霊園や寺院によって違いますが、⼀般的には33回忌までです。
期限が過ぎると合祀墓に移されて、他の⽅とまとめて供養または管理されます。
永代供養を契約するときには、遺⾻をいつまで家族または親戚単位で供養してもらえるのか確認しておきましょう。
永代供養で合祀墓を選択すると、万が⼀⼼変わりして墓を建てたい、散⾻したいと思っても改葬できません。
合祀墓は遺⾻を個別に納⾻せず、埋めたり所定の場所に置いたりして安置するので、⼀度納⾻したら取り出せないのです。単独墓や納⾻堂で供養している場合なら、期限内での改葬はできるかもしれません。
しかし霊園や寺院によっては改葬を断られることもあります。
永代供養を契約するときには、万が⼀⼼変わりしたときに改葬できるのか、規約などを確認しておきましょう。
最近では、⼦や孫に迷惑をかけずに先祖や⾃分の遺⾻を供養してもらえるという前向きなイメージをもつ永代供養。でも、元々は⾝寄りのない⼈がやむを得ず選択する供養の1つとして認識されていました。
「永代供養は無縁仏と同じ」と間違ったイメージを持っている⼈も少なくありません。
そのため永代供養をしたいと相談すると「⼀族の墓に⼊りたくないのか︖」「親族とのつながりを断ちたいのか︖」などの声が家族や親族から挙がってくるかもしれません。
周りが永代供養に了承しないまま亡くなると、例え故⼈が永代供養を希望していても「周りの⽬が気になるから…」と故⼈の意志に反して既存の墓に納⾻されてしまう可能性があります。
永代供養を希望する場合は、⽣前に家族や親族とよく話し合い了承を得ておくことをおすすめします。
続く