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焼香の作法

2024.09.27 ご葬儀

一般的には葬儀や法要の際に香を焚いて仏さまや故人さまに対して拝む儀式の事です。
また「燻す」という意味合いで、焼香する人の心と体を清めるとも言われます。

焼香のルーツは仏教が生まれたインドと言われています。
インドでは日常で白檀という香を焚いて悪臭を取り除き、空気を清らかにする習慣がありました。
仏教が定着し香を焚くことが供養に欠かせないものとなっていきました。
日本や中国では仏教が伝わる前は、「香を焚く」という習慣はなかったそうです。

焼香をして清浄な状態の心と体でが仏さまや故人さまにきちんと向き合い、今までの感謝など想いを馳せながら冥福を祈りましょう。

仏式の通夜や葬儀、告別式では抹香を焚いて焼香をします。
焼香をする際、指3本で香をつまみます。
これは僧が修行での食事の作法に共通する点があるそうです。
焼香は香として食事として供養し、故人さまと対話をしているといえるかもしれませんね。

焼香は宗派によって色々作法があります。以下ご参考にご覧ください。

①遺影を仰いで一礼。右手の三本指で香をつまむ。
②頭を軽く下げ、つまんだ香を目の高さまで捧げる。
③つまんだ香を香炉にくべる。※必要に応じ複数回繰り返す
④合掌して故人さまの冥福を祈り、数歩下がって遺族に一礼、席へ戻る。

合掌の際は、数珠を親指と人差し指の間にはさみ、親指で軽く抑え両手をぴたりと合わせます。

焼香は仏式由来のものなので、仏式以外では焼香はありません。

キリスト教ではカトリック、プロテスタントに関わらず、故人さまに対して白い花を供える「献花」を行います。
最近では無宗教形式でも献花を行うことが増えています。
神式の通夜や葬儀である「神葬祭」では拝礼の時に玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行います。

焼香の意味を少しでも知ることで、どのような想いを込めて焼香すればよいかということが見えてくるかと思います。
大切な人との別れでなかなか冷静にはなれないかもしれませんが、少しでも心を落ち着かせて故人さまと「対話」出来ればよいなと思います。

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