これを読んでくださっている方の多くは、葬儀を終えてこれから相続などの手続きをしていかなくてはと悩まれているところだと思います。「何からはじめよう‥」と最初の一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。そのような場合、まずは専門家に相談してみることも一つの方法です。
今回は、相続の相談をする専門家の選び方について詳しく解説します。相談をするタイミングや相談先、費用についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
まず、相続相談をするタイミングですが、相続手続きは思いのほか時間がかかるため、どのようなケースであれ早めに相談しておくに越したことはありません。特に以下の4つのケースに当てはまる場合は、早急に取り掛かる必要があります。
相続争いがすでに顕在化している場合は、早めに弁護士に相談しましょう。早めに相談することで、法的に有利な解決策を導き出すことができます。
マイナスの財産が多い場合などには、相続放棄を希望することが多いです。相続放棄は相続の開始があったことを知ってから3ヶ月以内と期限が決められているため早めに相談しておくことが大切です。
実は遺産を相続した人すべてに相続税がかかるわけではありません。
以下のケースは相続税の申告は不要です。
●正味の遺産額が基礎控除額※1以下の場合
●基礎控除額※1を超える財産を相続したものの、申告要件のない控除によって税額が0円になる場合 ※2
※1起訴控除額とは3,000万円+(600万×法定相続人の数)
※2 障害者控除/未成年者控除/相次相続控除のいずれかを差し引くことで税額が0円(非課税)となる場合
しかし、上記以外の方は相続税申告の義務があるため、死亡したことを知った日の翌日から10ヶ月以内に申告をしなければなりません。
期限が限られているため、相続税申告を専門家に依頼したい場合は、早めに相談する必要があります。
「不動産などの資産を早めに売却したい」など、換金をお急ぎの場合も、早めに手続きを行いましょう。
ひとことで相続相談といっても内容は様々です。その内容に応じて、相談先も変わりますので、まずはご自身が必要としているケースにぴったりな相談先を見つけることから始めましょう。
続く