故人様がお亡くなりになってから1年の節目にあたる一周忌は、年忌法要の中でも最も重要とされる法要です。ご家族様はもちろん、ご親族様や親しかったご友人なども含めて大々的に営まれることも多い一周忌ですが、準備段階から当日に至るまで、ご家族様がすべきことも多々あります。今回は一周忌の準備から当日までの流れやご家族様がすべきことを解説します。
一周忌に参列する際のマナーについても触れていきますので、参列するご予定のある方も、ぜひ参考にしてください。
一周忌は、故人様の命日から満一年となる日に営まれる法要で、最初の年忌法要となります。そのため、ご家族・ご親族・親しかったご友人・知人など多くの方々が集まり、大々的に営まれることが多いです。
一周忌では僧侶による読経や、参列者による焼香が行われ、その後「お斎(おとき)」という会食の席が設けられることが多くなっています。
年忌法要の流れや必要な準備等は後々お伝えするとして、ここでは、そもそも年忌法要とは何かについて簡単に触れておきたいと思います。
年忌法要は、故人様のご冥福を祈り、供養するために営まれる特別な法要です。
お亡くなりになられてから1年の節目となる「一周忌」にはじまり、32年目にあたる「三十三回忌」を弔い上げとするのが一般的です。
ただし最近は、核家族化やライフスタイルの変化などさまざまな理由から、親族が集まることが難しくなってきているためか、七回忌以降を省略するご家族様も増えているようです。
回忌名 | お亡くなりになられてから何年目か |
一周忌 | 満1年 |
三回忌 | 満2年 |
七回忌 | 満6年 |
十三回忌 | 満12年 |
十七回忌 | 満16年 |
二十三回忌 | 満22年 |
二十七回忌 | 満26年 |
三十三回忌 | 満32年 |
ちなみに三回忌までは、ご友人・知人などの親しい方々もお呼びしますが、七回忌以降は、ご家族様、ご親族様のみで供養するのが一般的です。
なお年忌法要のほかには、命日から7日ごとに営まれる忌日法要(きじつほうよう)があります。代表的な忌日法要は、命日から数えて49日目に行われる「四十九日法要」です。
葬儀同様に、法要にも事前準備が必要です。誰をお呼びするのかを決めて案内状を送ったり、返礼品の手配をしたりと、準備段階でご家族様がすべきことがたくさんありますので、準備は1ヶ月以上前から行うようにしましょう。
ここでは一周忌の事前準備について、順を追ってご説明していきます。