会食は基本的にあるものと思って参列される方も多いため、会食の有無は必ず事前にお伝えするようにしてください。
また出欠の連絡をもらう期間を設定する必要があるため、法要の1ヶ月前までには案内状をお送りできると安心です。
一周忌には参列者が香典や供花・供物を持参するため、返礼品を用意しておきます。返礼品は3,000円〜5,000円程度の品物を用意しておくとよいでしょう。
品物としては、お茶やコーヒー、石鹸や洗剤、タオルなどいくらあっても困らないものが喜ばれます。また最近ではカタログギフトを選択する人も増えています。
返礼品の掛け紙には、黒白もしくは双銀の結び切りの水引を選び、表書きは「志」「粗供養」「御礼」のいずれかにします。
僧侶へのお布施の相場は、地域や宗派によっても異なりますが、3万円〜5万円が目安となります。またお布施のほかに、お車代として5,000円〜1万円、会食の席を設けない場合や、僧侶が会食への参加を辞退された場合は、別途御膳料として5,000円〜1万円をご用意するのがマナーです。
お布施は、半紙でお札を包んでから奉書紙(ほうしょがみ)にお包みするのが正式ですが、なければコンビニなどで売られている白封筒でも問題ありません。間違って香典袋に包んだりしないよう気をつけましょう。
表書きは「御布施」または「お布施」とし、その下に「〇〇家」もしくは「施主のフルネーム」を書きます。この時、墨は薄墨ではなく、通常の濃い墨を用います。
供花や供物は、ご家族様、ご親族様が前日までに用意するのが習わしです。線香や果物、お花のほか、参列者で分けられるものを用意するのが一般的です。殺傷をイメージさせる肉や魚はタブーとなりますので注意しましょう。
続いて、一周忌当日の流れをご紹介します。
一般的には以下のような流れで進んでいきます。
祭壇に向かって右側に施主・ご家族様・ご親族様、左側に近親者・友人・知人が座っているところへ、僧侶が入場をします。
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施主によるはじまりの挨拶があります。挨拶は、あまり長々と話さず、簡潔に参列への感謝の気持ちと、誰の法要であるかを伝える程度にします。
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その後、僧侶による読経がはじまります。
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僧侶から焼香の合図があったら、施主→ご家族様→ご親族様→その他の参列者といったように、故人様と関係の近しい順に焼香を行います。
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その後は、僧侶による法話があります。
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お墓が近い場合は、墓参りをすることもあります。
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施主が、法要の終わりの挨拶を行います。参列者への感謝の気持ちに加え、これからも支援を願うといった旨を伝えます。もし会食が控えていれば会食の案内を、なければ返礼品をお持ち帰りいただく旨をお伝えし、会を締めます。
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会食がある場合は、会食の会場へ移動します。会食は、僧侶を含めて参列者全員で行うのが一般的です。
続く