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2025.02.13 ご葬儀 終活

火葬までの流れ

ここでは、出棺してから火葬するときの流れについて紹介します。葬儀・告別式の後に出棺する一般的なケースでは、火葬までの流れは以下のようになります。

＜火葬までの主な流れ＞
・出棺する
・火葬場で火葬許可証を提出する
・納めの式を行う
・火葬する
・お骨上げを行う
・埋葬許可証を受け取る

出棺する

葬儀・告別式の閉会後、出棺の準備が始まります。出棺とは、ご遺体を火葬場へと送り出すことです。喪主やご遺族、参列者が棺に花や副葬品を入れ、故人と最後のお別れをします。

一般的に、喪主は故人の棺を乗せた霊柩車に同乗し、そのほかの親族は葬儀社が手配したマイクロバスや自家用車などで火葬場へ向かいます。

火葬場で火葬許可証を提出する

火葬場に到着したら、係員の指示に従って火葬許可証を提出します。前述したように、火葬許可証がないと火葬することはできません。出棺の際に確認したり、あらかじめ葬儀社のスタッフに預けたりしておきましょう。

納めの式を行う

火葬炉の前で、お別れの儀式である「納めの式」を行います。納めの式は、故人の顔を見てお別れができる最後の機会です。悔いのないように、しっかりと気持ちを込めて見送ります。

納めの式では位牌と遺影を祭壇に飾り、僧侶による読経ののち、喪主から順に焼香をするのが一般的ですが、棺の小窓をあけて故人の顔を見るだけの場合もあります。儀式の具体的な内容は宗派などによっても異なるので、火葬場の係員の指示に従いましょう。

火葬する

納めの式が終了したら棺を火葬炉へ納め、扉を閉めて火葬が始まります。火葬にかかる時間は、故人の体型や棺に納めた副葬品、火葬炉の性能などによっても前後しますが、1時間〜1時間半程度が目安となります。

火葬の待ち時間には、火葬場の控室やロビーで待機したり、会食をしたりして過ごすことが一般的です。僧侶や参列者がいる場合は、お茶やお菓子、軽食などでおもてなしをします。

お骨上げを行う

火葬後には、灰になっていないお骨を骨壺に納めます。この儀式を収骨や拾骨、お骨上げと呼びます。
お骨上げでは以下の図のように、2人1組になり、ひとつの骨を一緒に箸ではさんで拾うことが一般的です。

箸で骨を拾うのは、あの世への橋渡しなどの意味があるといわれています。お骨上げする順番は、火葬場の係員の指示に従い、遺骨の足から順に腰、腹、胸の一部を収骨し、最後に喉仏、頭蓋骨の一部を納めます。

なお、骨壺に収める遺骨の量は地域によって異なり、関東では7～8寸の骨壺にすべてのお骨を納める「全収骨」、関西では3～5寸程度の骨壺に各部位の一部を収める「部分収骨」が一般的です。部分収骨の場合、骨壺に納めなかったお骨は寺院などで供養したあとに埋葬されます。

また、火葬場によっては、故人の意向などにより収骨不要とすることも可能です。お骨上げを行わない場合、遺骨は火葬場で処理されることになります。ただし、収骨不要とすると後々親族間のトラブルを招くこともあるため注意が必要です。

続く