写真撮影の際には、シャッター音やフラッシュに気をつけましょう。たとえばスマートフォンでの撮影なら、無音のカメラアプリをダウンロードし、フラッシュはオフモードに設定しておくなど、事前準備をして臨むことが大切です。
葬儀の場における人物の撮影は、特に注意が必要です。ご遺族や参列者の中には、悲しんでいる顔を残されたくないと思う方も多いため、必ず許可を得てから撮影するようにしましょう。また、背景に人物が写り込んでしまわないよう気を配ることも大切です。
ご遺体の撮影についても、賛否が分かれるところかと思いますが、基本的には親族が写真に残しておくために撮影する場合は問題ないとされています。ただし、第三者が勝手に故人のお顔を撮影することは、遺族に対して失礼にあたるため、やめた方がよいでしょう。
撮影の許可を得ていたとしても、誰かに画像を共有する際や、SNSなどに投稿する際には、必ず遺族の許可を得る必要があります。葬儀写真に限らずですが、SNSに勝手に写真をアップされたなどのトラブルも多く、特に不特定多数の目に触れるSNSのような媒体に関しては、写真に対するリテラシーが問われています。とりわけ葬儀は、厳粛な宗教儀式の場でもあるため、ご遺族の感情に配慮し、無闇に他の人と写真を共有しないように注意しましょう。
葬儀の撮影は、葬儀社やプロのカメラマンに依頼するという方法もあります。そうすることで、遺族は葬儀に集中することができますし、プロのカメラマンに依頼するのであれば高品質な仕上がりが期待できます。また、周囲に配慮することもできるため、トラブルが起きにくいというメリットがあります。
ちなみに、プロのカメラマンに撮影を依頼する場合の費用は、5万円〜20万円程度が相場となっています。カメラマンによっては写真データだけでなく、DVDなどにまとめてくれるサービスを行っていることもあるため、依頼する際は、サービス内容を比較検討した上で決めるとよいでしょう。
葬儀での写真撮影は、事前にご遺族や斎場などの施設に確認をしてから行いましょう。施設によっては写真撮影が禁止されている場合もあります。また、故人とのお別れの時間を大切に過ごすためにも、撮影はプロに任せることも選択肢の一つです。葬儀の写真撮影についてわからないことがあれば、まずは葬儀社に相談してみましょう。
続く