2020.05.04すべてはここから
毎日葬儀というフィルターを通して、 たくさんの人生が私の前を通り過ぎていった。 葬儀なのにみんなで大笑いしながら亡くなった方を語る幸せそうな家族、 喧嘩ばかりしながらお金の話ばっかりの家族、 ずっと泣き続けている家族、 …続きを読む
2020.05.03すべてはここから
真夜中の午前2時過ぎ。1件の電話が鳴った。 「葬儀の相談をさせてください。」 変わった電話だった。 真夜中に相談ってなんだろうと思いはしたが、住所を聞き走った。 自宅に着くと若い夫婦が待っていた。 どのようなご相談でしょ…続きを読む
2020.05.02すべてはここから
一件の葬儀依頼が飛び込んできた。 部屋の布団の上。 さびしい最後だった。 30代女性。 発見者は、朝になっても起きてこない娘を起こしに来た父親。 起こしに行ったのは2回。 2回目で気づいた。 冷たくなっていたことに。 昨…続きを読む
2020.05.01すべてはここから
転勤ブルーになっていた。カルチャーショックに近い状態。 葬儀なんてどこも同じだと思っていたのに、全く別物だった。 土地柄が変わるとこんなにもやり方が違うのか。 その土地では、お通夜をし、朝から火葬をして、それからお寺でご…続きを読む
2020.04.30すべてはここから
葬祭事業部に正式に配属が決まった。 新たな気分での初出勤。 朝礼ではみなニヤニヤしていた。 私もつられてニヤけてしまった。 本当にうれしかった。 私は研修のときに輪をかけたように走り回った。 どんなケースの依頼でも関わり…続きを読む
2020.04.29すべてはここから
営業所に戻ってきた。ひとまわりも、ふたまわりも成長したつもりでいた。 朝礼で覚えたてのうんちくをならべまくった。 誰も聞いちゃいなかった。 それでもいい、なにか自分の中で見つけたような気持ちでいた。 以前よりもなにか違う…続きを読む
2020.04.28すべてはここから
葬儀の依頼が入った。 研修の身だった私だが、おじ様たちは何の迷いもなく躊躇もなく私に現場へ行かせた。 研修の私に一日も早く覚えさせようとしたのかというと、全く違った。 ただただ皆腰が重かった。何かあれば皆こぞって私の獲り…続きを読む
2020.04.27すべてはここから
葬祭研修の初日。婚礼研修でつまらない思いをした自分は、何も期待せず斎場の扉を開いた。 まだその当時、葬祭事業といえばおじさまたちの仕事で、事務所にはおじさまたちとがほとんど、あとは若い女性が2名と、事務所の主のような女性…続きを読む
2020.04.26すべてはここから
婚礼の現場へ研修に出された。 外務員からしばらく離れられることはうれしかったが、 婚礼の現場では何をするのか全くその時の私には分からなかった。 婚礼の仕事とはたくさんあって、今でこそ舌を噛みそうなカタカナの仕事でかっこい…続きを読む
2020.04.25すべてはここから
営業所の配属先が決まり、所長としての初出勤。 緊張した。 所長とは本当に名ばかり。入社したての二十歳やそこらの小僧・・・何が所長だ。 営業所のみんなの前、緊張しているのがばれないように、少し、いきってあいさつをした。 本…続きを読む